| 私が扇子の世界に入ったのは、終戦後まもなく早く働きたい一心から親の家業の扇子業の手伝いを始めたのがきっかけでした。当時は、貿易扇(輸出用扇子)作りが盛んでこの業界も活気を帯びており、好景気に支えられておりました。
そうした中、現在の西野工房を立ち上げ、扇子作りに専念いたしました。また、蒸着箔が出来、通常ではなかなか色がのりませんでした。日々研究を重ねることで色を付けることに成功し、特許を取得しました。
その後、手描きに近い木版画の技法を取り入れ、シルクスクリーンを幾重にも重ねることで、手描きに近い風合いをだすことが出来ました。又、その技法を利用し、絵画の複製にも取り組み高い評価を得ることが出来ました。
西野工房はこのように新しい技法の積み重ねを通して、現在の扇子作りに日々努力いたしております。
今後も、京都の職人が作る「ええ扇子」を皆様に提供できることが私の夢であります。 |